事 務 連 絡 平成29年4月25日
都 道 府 県
各 指 定 都 市 社会福祉法人担当課(室) 御中 中 核 市
厚生労働省社会・援護局福祉基盤課
「社会福祉充実計画の承認等に関するQ&A(vol.2)」について
平素より、社会福祉法人制度の円滑な運営にご尽力を賜り、感謝申し上げます。 社会福祉充実計画の承認等に関する事務処理については、先般、日頃からご質問の多い 事項についてQ&Aを取りまとめ、本年2月13日付け、お示しをしたところですが、今 般、新たに一部Q&Aを追加いたしましたので、御了知いただくとともに、貴管内市区町 村及び社会福祉法人等の関係者に周知いただきますよう、お願いいたします。
なお、今回の vol.2において新たに追加したQ&Aは、赤字及び下線を付したものとな ります。
(別添)
社会福祉充実計画の承認等に関するQ&A(vol.2)
【1.社会福祉充実残額の算定】 ... - 9 -
問1 社会福祉充実残額は毎会計年度算定しなければならないのか。 ... - 9 - 問2 社会福祉充実残額はどのような使途に活用できるのか。 ... - 9 -
問3 措置費施設において社会福祉充実残額が生じた場合、措置費を社会福祉充実事業に充てることは
できるのか。 ... - 9 -
問4 社会福祉充実残額の算定結果は、所轄庁にどのような形で提出すればよいか。また、社会福祉充
実残額が生じなかった法人についても、当該算定結果を所轄庁に提出する必要があるのか。 ... - 10 -
問5 社会福祉充実残額の算定は、法人全体として算定するのか、それとも施設種別単位で算定すること
になるのか。 ... - 10 - 問6 「計画の策定に係る費用が社会福祉充実残額を上回ることが明らかな場合」とは、どのような場合か。
【事務処理基準3の(2)関係】 ... - 10 -
問7 社会福祉充実残額が正の数字となったものの、「計画の策定に係る費用が社会福祉充実残額を上 回ることが明らかな場合」に該当するような場合であっても、評議員会の承認、公認会計士・税理士等へ の意見聴取に係る義務は生じるか。【事務処理基準3の(2)関係】 ... - 10 -
問8 人件費積立資産や施設整備積立資産については、何故控除対象財産とならないのか。【事務処理
基準3の(4)の①関係】 ... - 11 - 問9 措置費を原資とする人件費積立資産や施設整備積立資産については、控除対象財産となるのか。
【事務処理基準3の(4)の①関係】 ... - 11 -
問10 大規模災害に備えて計上している積立資産は控除対象財産となるのか。【事務処理基準3の(4)
の①関係】 ... - 11 -
問11 共同募金会における赤い羽根共同募金に係る積立資産は控除対象財産となるのか。【事務処理
基準3の(4)の①関係】 ... - 11 -
問12 助成事業の原資となる積立資産は控除対象財産となるのか。【事務処理基準3の(4)の①関係】 - 12 -
問13 助成事業の原資として控除対象財産に該当する積立資産とは、どのような要件を満たせば良いか。
【事務処理基準3の(4)の①関係】 ... - 12 -
問14 法人に基金を設置し、当該基金の運用益を特定事業の費用に充てているが、このような場合、当 該基金は控除対象財産に該当するものとして考えて良いか。【事務処理基準3の(4)の①関係】 ... - 12 -
問15 社会福祉充実残額を算定する会計年度の翌年度に新たな施設を建設する場合に、当該建設費
用を控除対象財産として取り扱って良いか。【事務処理基準3の(4)の①関係】 ... - 13 - 問16 都道府県等が実施する退職共済制度に加入している法人において、会計処理上、資産の部の退 職給付引当資産に掛金を計上する一方、負債の部の退職給付引当金に約定の給付額を計上するなどに より、退職給付引当資産が退職給付引当金よりも多く計上されている場合に、当該差額部分は控除対象 財産として取り扱って良いか。【事務処理基準3の(4)の①関係】 ... - 13 -
問17 法人設立時に、所轄庁から基本財産を3億円確保するよう指導された経緯があるが、現行の関係
通知のルールに基づけば、必要な基本財産は原則1億円となる。このような場合であっても、控除対象財 産の対象となる基本財産は1億円となってしまうのか。【事務処理基準3の(4)の①の注1関係】 ... - 14 -
問18 「国や自治体からの補助を受け、又は寄付者等から使途・目的が明確に特定されている寄付金等
により設置された積立資産等」とは、どのようなものを想定しているのか。【事務処理基準3の(4)の①の注 3関係】 ... - 14 - 問19 「国や自治体からの補助を受け、又は寄付者等の第三者から使途・目的が明確に特定されている 寄付等の拠出を受け、設置された積立資産等」に、法人の自主財源が一部混在している場合、当該積立 資産は全額控除対象財産として良いか。【事務処理基準3の(4)の①の注3関係】 ... - 15 -
問20 原子力発電所事故による東京電力からの賠償金について、現預金で保有している場合、控除対
象財産となるのか。【事務処理基準3の(4)の①の注4関係】 ... - 15 -
問21 対応基本金の調整において、3号基本金相当額を除く趣旨如何。【事務処理基準3の(4)の②関
係】... - 15 -
問22 対応負債の調整において、1年以内返済予定設備資金借入金等特定の科目の合計額とする趣
旨如何。【事務処理基準3の(4)の③関係】 ... - 16 -
問23 財産目録の記載に当たって、ある科目に記載すべき資産の数量が大量にある場合、控除対象と なる資産と、控除対象とはならない資産の2つに区分した上で、当該区分ごとに、代表例を記載し、それぞ れ数量を記載(○○ほか○個)する方法によることは可能か。【事務処理基準3の(4)の⑤関係】 .... - 16 -
問24 財産目録の記載に当たって、現預金については、原則として控除対象財産とならないこととされて
いるが、貸付事業の原資などを現預金として計上している場合、どのように取り扱うべきか。【事務処理基 準3の(4)の⑤関係】 ... - 16 -
問25 「再取得に必要な財産」の算定は、建物単位で行うこととされているが、増築又は改築・大規模修
繕を行っているような場合は、どのような単位で算定すべきか。【事務処理基準3の(5)関係】 ... - 17 -
問26 「再取得に必要な財産」の算定に当たって、本体建物部分と、増築部分とに区分して計算を行う場
合に、照明設備等の建物付属設備の更新費用など、両者が一体不可分であって、これらを明確に区分で きない固定資産については、どのように取り扱うべきか。【事務処理基準3の(5)関係】 ... - 17 -
問27 中古物件を取得した場合の「再取得に必要な財産」の算定方法如何。【事務処理基準3の(5)関
係】... - 17 -
問28 減価償却累計額の算定に当たって、建物のうち、建物付属設備については、どのように取り扱うべ
きか。【事務処理基準3の(5)の②関係】 ... - 18 - 問29 減価償却累計額の算定に当たって、基本財産に位置付けている建物A の建物付属設備について、 建物 A 建設当初のものについては基本財産に計上し、その後に増設した付属設備については、その他の 固定資産における構築物に計上しているような場合、どのように取り扱うべきか。【事務処理基準3の(5) の②関係】 ... - 19 -
問30 建物建設時の1㎡当たり単価の算出に当たって、賃借建物に係る内部造作や本体建物とは独立
した物置などについては、どのように取り扱うべきか。【事務処理基準3の(5)の③関係】 ... - 19 -
問31 一般的な自己資金比率はどのように設定されているのか。また、この値はいつ見直されるのか。
【事務処理基準3の(5)の④関係】 ... - 19 -
問32 自治体から建物の無償譲渡を受けた場合、建設時の自己資金比率については、どのように取り扱
うべきか。【事務処理基準3の(5)の④関係】 ... - 19 -
問33 個人から建物の寄付を受けた場合、建設時の自己資金比率については、どのように取り扱うべきか。
【事務処理基準3の(5)の④関係】 ... - 20 -
問34 建設時の自己資金比率については、「当該建物の建設に係る自己資金額÷当該建物の建設時の 取得価額」の計算式により、算出することとされているが、この場合の自己資金額には、どのような費用を 含めれば良いか。【事務処理基準3の(5)の④関係】 ... - 20 -
問35 大規模修繕費の実績額の記載に当たって、どのような費用を大規模修繕費として捉えれば良いか。
【事務処理基準3の(5)の⑤関係】 ... - 20 -
問36 「主として施設・事業所の経営を目的としていない法人等の特例」については、「再取得に必要な財
産」と「必要な運転資金」の合計額が法人全体の年間事業活動支出を下回る場合は、その適用を受けら れるものと考えて良いのか。【事務処理基準3の(7)関係】 ... - 22 -
問37 社会福祉充実残額は、会計処理上、その他の積立金及び積立資産として計上する必要があるの
か。 ... - 22 -
問38 「活用可能な財産」の額が、「社会福祉法に基づく事業に活用している不動産等」、「再取得に必
要な財産」、「必要な運転資金」、「年間事業活動支出」のいずれかを下回る場合、その他の計算を省略し て良いか。 ... - 22 -
【2.社会福祉充実計画】 ... - 23 -
問39 社会福祉充実残額を算定した結果、その額が10万円などの少額である場合であっても、社会福
祉充実計画を作成する必要があるのか。 ... - 23 -
問40 社会福祉充実計画において、災害等のリスクに備えた積立てを行う、又は単に外部の社会福祉法
人に資金を拠出するといった内容を記載することは可能か。 ... - 23 - 問41 社会福祉充実計画において、法人における検討の結果、第1順位である社会福祉事業は実施せ ず、第2順位である地域公益事業又は第3順位である公益事業のみを実施することは可能か。 ... - 23 -
問42 社会福祉充実計画において、社会福祉充実残額を将来において見込まれる既存事業の赤字によ り費消するといった内容を記載することは可能か。 ... - 24 -
問43 社会福祉充実計画において、建物に係る借入金を返済するといった内容を記載することは可能か。
... - 24 -
問44 社会福祉充実計画においては、事業費を記載することとされているが、当該事業費は、社会福祉
法人会計基準に定める事業費に限定され、人件費や事務費は含まないという理解で良いか。 ... - 24 -
問45 法人が既に実施している事業を社会福祉充実計画に基づく社会福祉充実事業に振り替えることは
可能か。 ... - 24 -
問46 社会福祉充実計画において、退職職員の補充を行うことは可能か。 ... - 25 -
問47 社会福祉充実計画において、施設の建替・設備整備を行う場合、「既存事業の充実」に資するも のとするため、必ず定員の増加を伴うものでなければならないと解すべきか。 ... - 25 -
問48 社会福祉充実計画の実施期間については、原則5か年度以内のところ、合理的な理由があると認 められる場合には10か年度以内とすることができることとされているが、具体的な判断基準如何。【事務 処理基準4の(4)関係】 ... - 25 -
問49 社会福祉充実計画原案について、評議員会で承認を受けた後に、公認会計士・税理士等に確認
書の作成を依頼することは可能か。 ... - 26 -
問50 社会福祉充実計画について、複数地域で事業を実施する場合、どの地域で申請を行うべきか。ま
た、事業の実施地域についての制限はあるのか。 ... - 26 -
問51 社会福祉充実計画の確認は,業務委託を行っている公認会計士・税理士やこれらの資格を有す
る役職員でも可能か。【事務処理基準5関係】 ... - 26 -
問52 社会福祉充実計画の策定に当たって、公認会計士等の専門家の意見を聴くとされているが、所轄
庁が承認する際にも、同様の手続きを行う必要があるのか。 ... - 26 -
問53 複数の社会福祉法人の事業区域等が重なり、社会福祉充実事業の実施に当たって効率性や実
効性が乏しい状況となる可能性がある場合には、所轄庁又は市町村社会福祉協議会若しくは都道府県 社会福祉協議会がこれを調整することは可能か。 ... - 27 -
問54 公認会計士・税理士等の確認書の作成に要する費用は、社会福祉充実残額を充てることができる
のか。 ... - 27 - 問55 当初策定した社会福祉充実計画(実施期間:平成29年度~平成33年度末までの5年間)につい て、平成32年度に変更を行った場合、当該計画の実施期間は、変更年度である平成32年度から平成3 6年度末までの計画に延長されるという理解でよいか。 ... - 27 -
問56 当初策定した社会福祉充実計画において、単身高齢者の見守りを行う事業の実施が予定されて いたところ、計画実施期間の途中で、建物の建替を行う事業へと、計画の内容が抜本的に変更されるよう な場合、変更申請により対応してよいか。 ... - 27 -
問57 社会福祉充実計画の変更に当たって、承認申請事項と届出事項とが混在する場合、それぞれ 別々の書類を提出させるべきか。【事務処理基準10関係】 ... - 28 -
問58 社会福祉充実計画の変更は、どのような時期に行うべきか。【事務処理基準10関係】 ... - 29 -
問59 承認社会福祉充実計画について、社会福祉充実残額が変動した場合、それのみをもって変更手
続きを行う必要があるのか。【事務処理基準10関係】 ... - 29 -
問60 問59において、実際上の社会福祉充実残額が計画策定時の見込みの倍以上に増加した場合は、 計画の変更を行うことが必要とされているが、「計画策定時の見込み」とは具体的にどの値を指すか。【事 務処理基準10関係】 ... - 29 -
問61 法人において緊急的な支出の必要性が生じた場合に、所轄庁の承認を得ずに、社会福祉充実残 額をその支出に充てることはできるのか。 ... - 29 -
問62 社会福祉充実事業について、予測できない財務状況の変化等により、明らかに社会福祉充実残 額が不足する事態となった場合、どのような対応をすればよいか。 ... - 30 -
問63 ○○市の所管法人が社会福祉充実計画の承認申請を行うに当たって、当該計画において○○市 以外での事業所の開設を含む内容となっていることから、当該計画が承認されれば、年度の途中から所 轄庁が○○市から□□県に変わることとなる。このような場合、6月30日時点の旧所轄庁(○○市)に計 画の承認申請を行うべきか、それとも事業実施後の新所轄庁(□□県)に申請を行うべきか。 ... - 30 -
問64 承認社会福祉充実計画については、2年目以降、どのような手続が必要となるのか。 ... - 30 -
【3.地域協議会】 ... - 31 -
問65 地域協議会の運営に当たって、所轄庁においてはどのような事務を行えばよいか。 ... - 31 -
問66 地域協議会の開催費用については、どこが負担すべきか。 ... - 31 -
問67 地域協議会は必ず設置しなければならないのか。また、法人が自ら地域の関係者から意見聴取を 行うことは可能か。 ... - 32 -
問68 地域協議会において意見聴取を行うに当たって、社会福祉充実計画原案を作成した法人の出席 は必ず必要か。また、地域協議会の構成員から書面により意見聴取を行うといった方法は可能か。 . - 32 - 問69 地域公益事業の実施とともに、既存事業の充実を図ることを内容とする社会福祉充実計画の場合、 既存事業の充実部分についても、地域協議会の意見を聴く必要があるのか。 ... - 33 -
問70 法人が当該法人の所轄庁以外の区域で地域公益事業を実施する場合、当該法人の所轄庁はど のような対応を行うべきか。 ... - 33 -
問71 自らの所管地域内において、他の所轄庁が所管する法人が事業の実施を希望する場合には、ど のように対応すべきか。 ... - 33 -
(注1)問中の【】書については、当該問に関連する「社会福祉法第55条の2の規定に基づく社 会福祉充実計画の承認等について」(平成29年1月24日付け雇児発 0124 第 1 号、社援発 0124 第 1 号、老発 0124 第 1 号通知)の別添「社会福祉充実計画の承認等に係る事務処理基準」 の条番号を示す。
(注2)平成29年2月13日付け事務連絡「社会福祉充実計画の承認等に関するQ&A(vol.1)」
から問番号が変更されているものがあるので、留意のこと。(ただし、vol.1で既にお示しし ているQ&Aの内容に変更はない。)
【1.社会福祉充実残額の算定】
問1 社会福祉充実残額は毎会計年度算定しなければならないのか。
(答)
1.社会福祉充実残額については、法第55条の2第1項の規定に基づき、社会福祉充実計画の実 施期間中を含め、毎会計年度、算定しなければならないものである。
問2 社会福祉充実残額はどのような使途に活用できるのか。
(答)
1.社会福祉充実残額の使途については、法人において、
① 社会福祉事業及び法第2条第4項第4号に規定する事業に該当する公益事業
② 地域公益事業
③ 公益事業のうち①及び②に該当する事業以外のもの
の順にその実施を検討し、社会福祉充実計画にその事業内容を記載することになる。
2.その具体的な使途については、上記①から③までの事業の範囲で、職員処遇の改善や既存建 物の建替、新規施設の建設のほか、新たな人材雇用、新たな取組に要する事業費など、法人が 地域の福祉ニーズ等を 踏まえた上で、一定の支出を伴う事業に充てる必要があり、最終的に は その経営判断の下、決定することとなる。
問 3 措置 費施 設において 社 会福 祉充 実残 額 が生 じた場 合 、措 置 費を社 会 福祉 充実 事業 に 充てることはできるのか。
(答)
1.措置費や保育所委託費については、措置費等弾力運用通知において、措置費又は委託費収 入の30%の範囲内で、当期末支払資金残高を翌年度に繰り越した上で、同一法人が運営する 社会福祉事業等の費用に充てることが可能とされている。
2.よって 、前期 末支払 資金残高については 、 当該通知に定める 使途 の範囲内で、その全 部 又は 一部を社会福祉充実残額に充当し、これを社会福祉充実事業として、既存の社会福祉事業や 公益事業の充実又は新たな事業の実施に係る費用に充てることが可能である。
問4 社会福祉充実残額の算定結果は、所轄庁にどのような形で提出すればよいか。また、社 会福祉充実残額が生じなかった法人についても、当該算定結果を所轄庁に提出する必要が あるのか。
(答)
1.社会福祉充実残額の算定結果については、社会福祉充実残額が生じなかった法人を含め、毎 会計年度、6月30日までに、「計算書類」及び「現況報告書」とともに、「社会福祉充実残額算定 シート」に必要事項を記入の上、「社会福祉法人の財務諸表等電子開示システム」を利用して入 力を行う、又は当該シートを郵送又は電子メール等により送付することにより行うこととなる。 2 . な お 、 「 現 況 報 告 書 」 に お い て も 、 社 会 福 祉 充 実 残 額 の 有 無 や 規 模 等 の 項 目 が 設 け ら れ て い
る。
問5 社会福祉充実残額の算定は、法人全体として算定するのか、それとも施設種別単位で算 定することになるのか。
(答)
1.個々の施設種別単位ではなく、法人単位の貸借対照表等を用いて、法人全体として算出するこ ととなる。
問6 「計画の策定に係る費用が社会福祉充実残額を上回ることが明らかな場合」とは、どのよ うな場合か。【事務処理基準3の(2)関係】
(答)
1.公認会計士・税理士等への意見聴取費用や社会福祉充実事業の実施に向けたマーケティング 費用等に係る見積もりの結果、当該費用が社会福祉充実残額を上回っているような場合などが 想定される。
2.なお、当該見積もりに係る書類は、「社会福祉充実残額の計算過程に関する書類」として、社会 福祉充実残額算定シート及びその別添「財産目録様式」とともに、10 年間保存しておくことが必 要である。
問7 社会福祉充実残額が正の数字となったものの、「計画の策定に係る費用が社会福祉充実 残額を上回ることが明らかな場合」に該当するような場合であっても、評議員会の承認、公認 会計士・税理士等への意見聴取に係る義務は生じるか。【事務処理基準3の(2)関係】
(答)
1. 義務は生じない。
問8 人件費積立資産や施設整備積立資産については、何故控除対象財産とならないのか。
【事務処理基準3の(4)の①関係】
(答)
1.社会福祉充実残額の算定ルールは、全法人にとって公平なものであることが必要であることから、 法人の任 意でその多寡 を決定できる 積立資 産 については 、会計 上これが計上 されていることの みをもって控除対象財産とはならない。
問9 措置費を原資とする人件費積立資産や施設整備積立資産については、控除対象財産と なるのか。【事務処理基準3の(4)の①関係】
(答)
1.措置費を原資とする人件費積立資産や施設整備積立資産については、問8の回答と同様、控 除対象財産とはならないが、措置費を原資とする積立資産には使途に制限があるため、それぞ れの積立資産に係る使途制限の範囲内で、社会福祉充実計画の内容を検討の上、当該計画を 作成することとなる。
問10 大規模災害に備えて計上している積立資産は控除対象財産となるのか。【事務処理基 準3の(4)の①関係】
(答)
1.大規 模災害に備えて 計上している積立資産 については、控除対 象 財産の算定に当たって、 最 低限建物の建替等に必要な費用を考慮しているとともに、全法人に公平なルールを設定すること が困難であることから、控除対象財産とはならない。
2.なお、大規模災害発生時には、法人の経営判断の下、社会福祉充実残額の有無にかかわらず、 その保有する財産を活用することを妨げるものではない。
問11 共同募 金会にお ける赤い羽根共 同募金 に係る積立資 産は控 除 対象財産となる のか。
【事務処理基準3の(4)の①関係】
(答)
1.共同募金会における赤い羽根共同募金に係る積立資産については、共同募金事業の性質上、 寄付者から募金を集め、これを分配することが事業そのものの目的であることから、「社会福祉法 に基づく事業に活用している不動産等」として控除対象財産に該当するものであ
問12 助成事業の原資となる積立資産は控除対象財産となるのか。【事務処理基準3の(4) の①関係】
(答)
1.助成事業の原資となる積立資産については、助成事業の性質上、一定の積立資産を取り崩す などにより、民間団体等に助成を行うことが事業そのものの目的であることから、「社会福祉法に 基づく事業に活用している不動産等」として控除対象財産に該当するものである。
2.なお、社会福祉充実計画において、社会福祉充実残額を助成事業の原資に充てる場合につい ては、当該計画に基づき、当該助成事業の実施経費として、法人外に支出されることが必要であ ることから、当該計画の実施期間において、社会福祉充実残額のうち、当該原資に充てるための 積立資産等については、「社会福祉法に基づく事業に活用している不動産等」として、控除対象 財産には該当しないものとして取り扱うこと。
問13 助成事業の原資 として控除対象財産に該当する積立資産とは、どのような要件を満た せば良いか。【事務処理基準3の(4)の①関係】
(答)
1.助成事業の原資となる積立資産として、控除対象財産に該当するためには、
① 法人の定款において、助成事業を行うことが規定されるとともに、
② 個別の助成事業の実施に係る要綱等が作成され、
現に当該積立資産が助成事業の原資として活用されていることが明確になっていることが必要で ある。
問14 法人に基金を設置し、当該基金の運用益を特定事業の費用に充てているが、このような 場 合 、 当 該 基 金 は 控 除 対 象 財 産 に 該 当 す る も の と し て 考 え て 良 い か 。 【 事 務 処 理 基 準 3 の
(4)の①関係】
(答)
1.当該基金が国や自治体からの補助や第三者からの寄付等によって使途・目的等が明確に定め られているものではない限り、控除対象財産には該当しない。
問15 社会福祉充実残額を算定する会計年度の翌年度に新たな施設を建設する場合に、当 該建設費用を控除対象財産として取り扱って良いか。【事務処理基準3の(4)の①関係】
(答)
1.社会福祉充実残額を算定する会計年度の翌年度に新たな施設を建設する場合については、国 庫補助等の内示を受け、又は建設会社等との契約が締結され、建設費用が相当程度確定して いる場合であって、翌年度における当該建物に係る着工時期が既に決定されているとき(これら の事実関係が書面により明らかである場合に限る。)には、当該建設費用のうち、自己資金(寄付 金を含む。)相当額を「社会福祉法に基づく事業に活用している不動産等」として、控除して差し 支えない。
2.なお、当該自己資金相当額が現預金に計上されている場合の財産目録の記載方法については、 問24の方法によること。
問16 都道府県等が実施する退職共済制度に加入している法人において、会計処理上、資産 の部の退職給付引当資産に掛金を計上する一方、負債の部の退職給付引当金に約定の給 付額を計上するなどにより、退職給付引当資産が退職給付引当金よりも多く計上されている 場合に、当該差額部分は控除対象財産として取り扱って良いか。【事務処理基準3の(4)の
①関係】
(答)
1.ご指摘のような場合、資産の部に計上されている当該差額部分は、社会福祉充実残額として活 用することが困難な資産であることから、控除対象財産に該当するものとして取り扱って差し支え ない。
2.なお、この場合の財産目録の記載方法については、問24の方法によること。
問17 法 人設 立時に 、 所轄庁から 基本 財産を 3億円 確保す るよ う指 導 された経緯 がある が、 現行の関係通知のルールに基づけば、必要な基本財産は原則1億円となる。このような場合 であっても、控除対象財産の対象となる基本財産は1億円となってしまうのか。【事務処理基 準3の(4)の①の注1関係】
(答)
1.法人設立時に、現行の関係通知に基づく金額以上の基本財産を確保するよう、所轄庁から指 導を受けたような経緯がある場合であって、社会福祉充実残額の算定時においても引き続き当 該基本財産を保有している場合には、当該経緯にも配慮し、法人設立時における定款に記載さ れる額等客観的に明らかな額の範囲において、控除対象とすることができるものとする。
2.よって、ご指摘のような場合であって、当該事実が客観的に確認できる書類がある場合には、3 億円全額を控除対象として差し支えない。
問18 「国や自治体からの補助を受け、又は寄付者等から使途・目的が明確に特定されている 寄付金等により設置された積立資産等」とは、どのようなものを想定しているのか。【事務処理 基準3の(4)の①の注3関係】
(答)
1.「国や自治体からの補助を受けて設置された積立資産等」については、生活福祉資金貸付事業 や介護福祉士等修学資金貸付事業による貸付原資などが該当する。
2.また、「寄付者等から使途・目的が明確に特定されている寄付金等により設置された積立資産 等」については、寄付金や会費等の募集に当たってあらかじめ定められた募集要綱や会則等又 は寄付者による寄付申込書等において、特定された使途が明記されているものにより設置された 積立資産や現預金、有価証券が該当する。
3.なお、上記「特定された使途」とは、「法人運営全般」といったような、その使途に法人の広範な 裁量性のあるものは該当せず、「○○施設の運営」、「○○事業の実施」など、要綱等において、 事業の種類が特定されていることが必要である。
※ 寄付金の使途について、法人が寄付者等から、広範な裁量を委ねられているのであれば、当 該寄付金が社会福祉充実残額に充当されたとしても、結果として法人が実施する事業に還元 されるものであり、寄付者等の意向とは矛盾が生じないものと考えられる。
問19 「国や自治体からの補助を受け、又は寄付者等の第三者から使途・目的が明確に特定 されている寄付等の拠出を受け、設置された積立資産等」に、法人の自主財源が一部混在 している場合、当該積立資産は全額控除対象財産として良いか。【事務処理基準3の(4)の
①の注3関係】
(答)
1.ご指摘のような場合、原則として法人の自主財源相当額を除き、国や自治体からの補助や第三 者からの寄付 等及 びその運用益相 当額 が控 除 対象財産とな るものであるが 、当 該積立 資産の 設置から相当程度の年数が経過するなどにより、これらを区分することが困難な場合には、平成 29年3月31日時点における当該積立資産の全額を控除対象財産として差し支えない。
2.ただし、平成29年4月1日以降に、当該積立資産への法人の自主財源を繰り入れた場合、当 該自主財源相当額については控除対象財産とはならない。
よって、平成29年3月31日段階における積立資産の額と、平成29年4月1日以降に当該積 立資産に繰り入れた自主財源相当額とをそれぞれ区分して把握しておくこと。
問 2 0 原 子 力 発 電 所 事 故 に よ る 東 京 電 力 か ら の 賠 償 金 に つ い て 、 現 預 金 で 保 有 し て い る 場 合、控除対象財産となるのか。【事務処理基準3の(4)の①の注4関係】
(答)
1.原子力発電所事故による東京電力からの賠償金については、現状復旧のために必要な資金で あることから、これを現預金として保有している場合、当該賠償金の範囲で控除対象財産に該当 するものである。
問21 対応基 本金の調 整において、3号基本金 相当額を除く趣旨如何 。【事務処理基 準3の
(4)の②関係】
(答)
1.対応基本金については、「活用可能な財産」の算定時に既に基本金全額を控除していることから、
「社会福祉法に基づく事業に活用している不動産等」の算定に当たって、当該不動産等の価値に 含まれる基本金相当額の二重の控除を排除するため、これを差し引く調整を行うものである。 2.しかしながら、3号基本金相当額については、「施設の創設及び増築時等に運転資金に充てる
ために収受した寄附金の額」であり、不動産等の価額と直接関係するものではないことから、対応 基本金の調整において3号基本金相当額を除くことができることとしたものである。
3.なお、「社会福祉法に基づく事業に活用している不動産等」の算定に当たって、3号基本金相当 額が不明な場合には、当該3号基本金相当額を含め、基本金全額を差し引くものとする。
問22 対応負債の調整において、1年以内返済予定設備資金借入金等特定の科目の合計額 とする趣旨如何。【事務処理基準3の(4)の③関係】
(答)
1 . 対 応 負 債 に つ い て は 、 「 活 用 可 能 な 財 産 」 の 算 定 時 に 既 に 負 債 全 額 を 控 除 し て い る こ と か ら 、
「社会福祉法に基づく事業に活用している不動産等」の算定に当たって、当該不動産等の価値に 含まれる借入金相当額の二重の控除を排除するため、これを差し引く調整を行うものである。 2.「社会福祉法に基づく事業に活用している不動産等」については、建物・設備に係る資産額が大
部分を占めることとなるが、対応負債の算定に当たっては、概ね貸借対照表における①1年以内 返済予定設備資金借入金、②1年以内返済予定リース債務、③設備資金借入金、④リース債 務の合計額に相当するものと考えられることから、当該合計額を対応負債として擬制し、事務の 簡素化を図ることとしたものである。
問23 財産目録の記載に当たって、ある科目に記載すべき資産の数量が大量にある場合、控 除対象となる資産と、控除対象とはならない資産の2つに区分した上で、当該区分ごとに、代 表例を記載し、それぞれ数量を記載(○○ほか○個)する方法によることは可能か。【事務処 理基準3の(4)の⑤関係】
(答)
1.財産目録の記載に当たって、資産の数量が大量にある場合、拠点単位で記載しなければならな いこととしている土地・建物を除き、貴見のとおり取り扱って差し支えない。
(具体的な記載例)車輌運搬具の場合
【控除対象】(会社名) (車輌商品名)ほか20台
【控除非対象】(会社名) (車輌商品名)ほか5台
問24 財産目録の記載に当たって、現預金については、原則として控除対象財産とならないこ ととされているが、貸付事業の原資などを現預金として計上している場合、どのように取り扱う べきか。【事務処理基準3の(4)の⑤関係】
(答)
1.財産目録の記載に当たって、現預金の中に貸付事業の原資など、「社会福祉法に基づく事業に 活用している不動産等」に該当する資産が計上されている場合については、例外的に、現預金の 欄を、控除対象とすべき資産と、控除非対象の財産の2段に分けて記載するものとする。
(具体的な記載例)
【控除対象】 ○円 ○○事業貸付原資として
【控除非対象】○円
問25 「再取得に必要な財産」の算定は、建物単位で行うこととされているが、増築又は改築・ 大規模修繕を行っているような場合は、どのような単位で算定すべきか。【事務処理基準3の
(5)関係】
(答)
1.「再取得に必要な財産」の算定に当たって、増築を行っている場合については、原則として、本 体建物部分と、増築部分を区分してそれぞれ計算を行うものとする。この際、財産目録について もこれらを区分することが必要である。
ただし、これにより難い場合については、これらを区分せず本体建物と一体のものとして、合算し て算定を行うことができるものとする。(なお、この場合の建物取得年度については、本体建物の 取得年度とする。)
2.また、改築・大規模修繕を行っている場合については、原則として、本体建物部分と、改築・大 規模修繕部分を合算して計算を行うものとする。
ただし、改築・大規模修繕部分が面積の拡充を伴う場合など、これらを区分することが可能な 場合については、区分して算定を行うことができるものとする。(この場合の建物取得年度につい ては、それぞれの取得年度とする。また、財産目録についても区分することが必要である。)
問26 「再取得に必要な財産」の算定に当たって、本体建物部分と、増築部分とに区分して計 算 を 行 う 場 合に 、 照 明設 備 等 の 建 物付 属 設 備の 更 新 費 用な ど 、 両 者が 一 体 不 可 分 であ っ て、これらを明確に区分できない固定資産については、どのように取り扱うべきか。【事務処理 基準3の(5)関係】
(答)
1.本 体建物 部分と増 築部分と が一体不 可分 な固定資産に ついては 、建物 延床面 積割合な どの 合理的な方法により按分することとする。
問27 中古物件を取得した場合の「再取得に必要な財産」の算定方法如何。【事務処理基準 3の(5)関係】
(答)
1.中古物件を取得した場合には、当該取得価額の範囲内で、減価償却を行うこととなり、当該減 価償却累計額を基に「再取得に必要な財産」を算定することとなる。
問28 減価償却累計額の算定に当たって、建物のうち、建物付属設備については、どのように 取り扱うべきか。【事務処理基準3の(5)の②関係】
(答)
1.社会福祉法人会計基準において、貸借対照表上、「建物」に計上すべき金額は、「建物及び建 物付属設備」としているところであり、減価償却累計額の算定に当たっては、建物ごとに、当該建 物付属設備を含む金額を計上することとなる。
2.なお、建物取得年度の記載に当たっては、建物と建物付属設備の取得年度が異なる場合であ っても、建物付属設備の取得・更新時期にかかわらず、建物の取得年度とすること。
〈具体的なイメージ〉
(実際の建物の状況)
財産の名称 取得年度 減価償却累計額
建物A 1980 2 億円
建物付属設備A 2000 0.4 億円
(社会福祉充実残額算定シートにおける記載イメージ)
財産の名称 取得年度 減価償却累計額
建物A 1980 2.4億円
※ 建 物 A に 係 る 「 再 取 得 に 必 要 な 財 産 ( 将 来 の 建 替 に 必 要 な 費 用 ) 」 は 、 2.4 億 円 × 1.298
(1980 年度の建設工事費デフレーター)×22%となる。
問29 減価償却累計額の算定に当たって、基本財産に位置付けている建物 A の建物付属設 備について、建物 A 建設当初のものについては基本財産に計上し、その後に増設した付属設 備については、その他の固定資産における構築物に計上しているような場合、どのように取り 扱うべきか。【事務処理基準3の(5)の②関係】
(答)
1.ご指摘のような場合、建物付属設備については、「構築物」ではなく、「建物」の勘定科目を用い るとともに、建物 A の取得年度に応じた建設工事費デフレーターを用いること。
問30 建物建設時の1㎡当たり単価の算出に当たって、賃借建物に係る内部造作や本体建物 とは独立した物置などについては、どのように取り扱うべきか。【事務処理基準3の(5)の③関 係】
(答)
1.建物建設時の1㎡当たり単価の算出に当たって、賃借建物に係る内部造作や本体建物とは独 立した物置 などに ついて は、 床面 積は 考慮 せず 、取 得年 度に応じた 建 設工事 費デ フ レー ターを 使用するものとする。
問31 一般的な自己資金比率はどのように設定されているのか。また、この値はいつ見直され るのか。【事務処理基準3の(5)の④関係】
(答)
1.一般的な自己資金比率については、「社会福祉法人における事業継続に必要な建設費と大規 模修繕費に関する調 査 研究」(一般社 団法人 日本医療福祉建 築協会 )において、社会福祉法 人の施設建設時の自己 資金(寄付金を含み、借 入金及び補助金を除く。 )の実態を調査し、当 該結果を踏まえ、全ての施設種別に共通する平均的な比率として設定している。
2.また、これは、近年の補助金比率の変動を的確に反映させる観点から、直近5年間に建設され た施設のデータを用いている。
3.なお、平成30年度以降の具体的な比率については、「社会福祉法人の財務諸表等電子開示 システム 」の稼働状 況を踏まえつつ、 当該シ ステ ムから得られたデータを 元に、必要な見 直しを 定期的に行っていくこととしている。
問32 自治体から建物の無償譲渡を受けた場合、建設時の自己資金比率については、どのよ うに取り扱うべきか。【事務処理基準3の(5)の④関係】
(答)
1.自治体から建 物の無 償譲渡を受けた場合の 建設時の自己資 金比率 については、当該建 物の 入手に当たって、法人としての自己資金は投入されていないことから、建設時の自己資金比率と しては0%となるものであり、一般的な自己資金比率である22%を適用することとなる。
問33 個人から建物の寄付を受けた場合、建設時の自己資金比率については、どのように取り 扱うべきか。【事務処理基準3の(5)の④関係】
(答)
1.個人から建物の寄付を受けた場合の建設時の自己資金比率については、当該自己資金比率 の算定時に自己資金には寄附金を含むこととしていることから、建設時の自己資金比率としては 100%となる。
問34 建設時の自己資金比率については、「当該建物の建設に係る自己資金額÷当該建物 の建設時の取得価額」の計算式により、算出することとされているが、この場合の自己資金額 には、どのような費用を含めれば良いか。【事務処理基準3の(5)の④関係】
(答)
1.建物建設 時の自己 資金額については、建 物本体の建設費用のほ か、土地造成費 、既存 建物 解体費、仮移転等費用及び設計監理等費用、建物と一体的に整備した設備(厨房設備、機械 浴槽等)や外構工事費等の合計額に係る自己資金相当額とすることができるものとする。
2.ただし、土地の取得費用は含まない。
問35 大規模修繕費の実績額の記載に当たって、どのような費用を大規模修繕費として捉え れば良いか。【事務処理基準3の(5)の⑤関係】
(答)
1.大規模修繕費は、施設・設備の経年劣化に伴う施設の広範囲に渡る補修や、設備の更新・新 設等の工事に係る費用を指すものであり、施設の一部を補修するものや応急的・一時的な対応、 点検等のメンテナンスに係る費用は含まないものとする。
2.具体的には、例えば以下のような工事が大規模修繕に該当する。
大規模修繕等の工事に該当する例 大規模修繕等の工事に該当しない例
(施設の一部・応急的対応・メンテナンス行為)
外壁
・全面的なタイルの補修
・全面的なシール更新
・全面的な外壁塗装更新
・剥落した一部タイルの補修
・割れた窓ガラスの交換
・外壁調査
屋根/防水
・防水トップコートの更新
・バルコニー防水/シート更新
・屋根面の塗装更新
・破損した防水の部分的な補修
・屋根の塗装剥落部分の補修
内装
・居室・トイレ・浴室等のリニューアル
・事務室の OAフロア化
・一部クロス剥離の補修
・漏水した部分のみの天井の補修
・扉の開閉不良の調整
電気
・地上デジタル TV 設備の導入
・照明設備の LED 化
・受電設備のトランス更新
・施設内通信設備の導入
・電気容量の増強
・管球の交換
・一部コンセントの不良補修
・事務室内 LAN・電話の敷設
空調
・空調熱源の更新(個別空調化)
・空調配管の更新
・中央監視設備の更新
・空調配管の漏水部分のみの補修
・空調機等の故障部分のみの修理
・空調機オーバーホール
・フィルター/ダクト清掃
給排水
・給湯器の更新(電化等含む)
・給水/給湯ポンプの更新
・排水管のライニング更新
・トイレの増設
・排水管清掃
・水栓金物の漏水補修
EV 等昇降機
・エレベーター巻上機/制御盤/かごの更新
・ダムウェーターの更新
・エレベーターの定期保守・メンテナンス
その他
・厨房設備の更新
・インターホン・IC カード等セキュリティ対策工事
・エントランスへのスロープの設置
・ベッド・家具等の取替え
・外構植栽の剪定
3.なお、ここでいう大規模修繕費とは、会計処理上、固定資産に計上される資本的支出に限られ るものではなく、上記のような工事に係る支出の合計額をいうものである。
4.また、大規模修繕に係る実績額が不明な場合には、例外的に事務処理基準3の(5)の⑤のた だし書に規定す る計算 式によることができ ることとしているが 、上記の 工 事に係る支出に ついて、 一部でも不明な場合には、当該計算式によることとして差し支えない。
問36 「主として施設・事業所の経営を目的としていない法人等の特例」については、「再取得 に必要な財産」と「必要な運転資金」の合計額が法人全体の年間事業活動支出を下回る場 合は、その適用を受けられるものと考えて良いのか。【事務処理基準3の(7)関係】
(答)
1.貴見のとおり取り扱って差し支えない。
問37 社会福 祉充実残 額は、会計処理 上、そ の他の積立金及び積 立 資産として計上する必 要があるのか。
(答)
1.社会福祉充実残額については、会計基準による会計処理とは別の概念であることから、必ずしも その他の積立金(積立資産)として計上する必要はなく、社会福祉充実残額をどのような形で保 有するかは法人の裁量である。
問38 「活用可能な財産」の額が、「社会福祉法に基づく事業に活用している不動産等」、「再 取得に必要な財産」、「必要な運転資金」、「年間事業活動支出」のいずれかを下回る場合、 その他の計算を省略して良いか。
(答)
1.貴見のとおり取り扱って差し支えない。
2.なお、この場合、社会福祉充実残額算定シートの記入に当たっては、「活用可能な財産」の欄が 記載された上で、「社会福祉法に基づく事業に活用している不動産等」、「再取得に必要な財産」、
「必要な運転資金」、「年間事業活動支出」のうちの一部の計算結果が記載され、これらを比較し た結果、明らかに「活用可能な財産」の額が下回っていることが判別できるようになっていることが 必要である。
【2.社会福祉充実計画】
問 3 9 社会 福祉 充 実残 額を 算 定した 結果 、そ の額 が 1 0万 円な ど の少 額で ある 場 合であっ て も、社会福祉充実計画を作成する必要があるのか。
(答)
1.社会福祉充実残額の算定の結果、社会福祉充実残額が極めて少額であり、社会福祉充実計 画を策定するコストと比較して、これを下回るような場合には、事実上、社会福祉充実事業の実 施が不可能なものとして、社会福祉充実計画を作成することは要しない。
2.ただし、法人の判断により、これと他の財源を組み合わせ、一定の財源を確保することにより、社 会福祉充実計画を策定し、これに基づき社会福祉充実事業を実施することを妨げるものではな い。
問40 社会福祉充実計画において、災害等のリスクに備えた積立てを行う、又は単に外部の社 会福祉法人に資金を拠出するといった内容を記載することは可能か。
(答)
1.社会福祉充実計画については、法第55条の2第1項において、「既存事業の充実又は既存事 業以外の新規事業の実施に関する計画」と定義されている。
2.このため、社会福祉充実計画の内容は、法人が社会福祉充実残額を活用し、一定の対象者に 対して、受益的なサービスや給付等の実施又は充実を図るための支出を行う事業の実施に関す る計画であることが求められるものである。
3.したがって、事業実施時期の見通しを明らかにせずに単に資金の積み立てを行う、又は単に資 金を拠出するといった内容の計画は認められない。 (資金の拠出に併せて、外部の法人の取組 や事業に、当該法人の役職員が一定の関わりを持つような場合には、事業の実施に関する計画 として認められることはあり得る。)
問41 社会福祉充実計画において、法人における検討の結果、第1順位である社会福祉事業 は実施せず、第2順位である地域公益事業又は第3順位である公益事業のみを実施すること は可能か。
(答)
1.可能である。
問42 社会福祉充実計画において、社会福祉充実残額を将来において見込まれる既存事業 の赤字により費消するといった内容を記載することは可能か。
(答)
1.ご指摘のような内容は、既存事業の充実にはあたらず、計画の内容としては認められないもので ある。
問43 社会福祉充実計画において、建物に係る借入金を返済するといった内容を記載すること は可能か。
(答)
1.問40の回 答のとおり 、社会福祉充実 計画は 、一定の対象者に対し て、受益的なサー ビス や 給 付等の実施又は充実を図るための支出を行う事業の実施に関する計画であることが求められる ものであることから、単に既存の借入金を返済するといった内容の計画は認められない。
問44 社会福祉充実計画においては、事業費を記載することとされているが、当該事業費は、 社会福祉法人会計基準に定める事業費に限定され、人件費や事務費は含まないという理解 で良いか。
(答)
1.社会福祉充実計画 に記載する事業費については、人件費や事務費を含め、社会福祉充実残 額に係る「支出」全体を記載するものである。
問45 法人が既に実施している事業を社会福祉充実計画に基づく社会福祉充実事業に振り替 えることは可能か。
(答)
1.社会福祉充実計画に基づく社会福祉充実事業については、「既存事業の充実」に資するもので あることが必要であることから、地域の福祉ニーズを踏まえた上で、対象者や事業内容の充実を 図るなど、既存事業の見直しを行った上で、これを社会福祉充実事業として実施することは可能 である。
問46 社会福祉充実計画において、退職職員の補充を行うことは可能か。
(答)
1.社会福祉充実計画に基づく社会福祉充実事業については、「既存事業の充実」に資するもので あることが必要であることから、単に退職職員の補充を行うことのみならず、次の全部又はいずれ かの視点から、「既存事業の充実」につながる新たな取組を伴うものであることが必要である。
① 日中のケアや支援プログラムの充実など、利用者に対するサービスの充実
② 職員の増員や有資格者の採用、職員研修プログラムの拡充など、職員に対する処遇の充実
問47 社会福祉充実計画において、施設の建替・設備整備を行う場合、「既存事業の充実」に 資するものとするため、必ず定員の増加を伴うものでなければならないと解すべきか。
(答)
1.社会福祉充実計画において、施設の建替・設備整備を行う場合であっても、「既存事業の充実」 に資する事業を実施することが必要となるが、定員の増加を伴わない場合であっても、
① 居室の個室・ユニット化や居室面積の拡充、利用者が使用できる共有スペースの充実などに よる利用者の生活環境の向上
② 先進福祉機器等の導入による利用者ケアの充実
③ ICT設備等の導入による職員の業務効率化
などを通じて、既存事業の充実を図ることは可能であると考えられ、必ずしも定員の増加を伴う必 要はない。
問48 社会福祉充実計画の実施期間については、原則5か年度以内のところ、合理的な理由 があると認められる場合には10か年度以内とすることができることとされているが、具体的な 判断基準如何。【事務処理基準4の(4)関係】
(答)
1.社会福祉充実計画の実施期間を10か年度以内とするに当たって「合理的な理由」がある場合 とは、法人において、計画上、社会福祉充実事業の事業目的を達成するために必要な期間が 10か年度を要するという理由を相当程度明らかにしていれば足りるものであり、例えば次のような 理由が考えられる。
① 計画において、10か年度にわたり社会福祉充実事業を継続する内容となっていること
② 計画において、6か年度目以降に建物の建替や新規事業所の開設などを行う内容となってい ること
問49 社会福祉充実計画原案について、評議員会で承認を受けた後に、公認会計士・税理士 等に確認書の作成を依頼することは可能か。
(答)
1.可能であるが、公認会計士・税理士等による確認の結果、社会福祉充実計画原案を修正する 場合には、再度、評議員会に諮る必要がある。
問50 社会福祉充実計画について、複数地域で事業を実施する場合、どの地域で申請を行う べきか。また、事業の実施地域についての制限はあるのか。
(答)
1.社会福祉充実計画については、社会福祉充実事業を行う地域に関わらず、法人の所轄庁に対 して、申請を行うこととなる。
2.また、社会福祉充実事業の実施地域についての制限はなく、社会福祉充実残額の規模などを 踏まえ、法人が判断することとなる。
問51 社会福祉充実計画の確認は,業務委託を行っている公認会計士・税理士やこれらの資 格を有する役職員でも可能か。【事務処理基準5関係】
(答)
1.理事長を除き、可能である。
問52 社会福祉充実計画の策定に当たって、公認会計士等の専門家の意見を聴くとされてい るが、所轄庁が承認する際にも、同様の手続きを行う必要があるのか。
(答)
1.社会福祉充実計画の承認に当たって、所轄庁が改めて公認会計士等の専門家の意見を聴く必 要はない。
問53 複数の社会福祉法人の事業区域等が重なり、社会福祉充実事業の実施に当たって効 率性 や実効 性が 乏しい 状況となる 可能性 があ る場合に は、 所轄庁 又 は市町 村社会 福祉協 議会若しくは都道府県社会福祉協議会がこれを調整することは可能か。
(答)
1.ご指摘のような場合、所轄庁又は社会福祉協議会が広域的な調整を行うことは可能であるとと もに、地域協議会の場を活用することも考えられる。
2.ただし、最終的な事業実施に係る判断は法人が行うべきものであることから、法人の意向や自主 性に十分配慮を行うことが必要である。
問54 公認会計士・税理士等の確認書の作成に要する費用は、社会福祉充実残額を充てる ことができるのか。
(答)
1.公認会計士・税理士等の確認書の作成に要する費用については、社会福祉充実計画の策定に 必要な費用として、これに社会福祉充実残額を充てて差し支えない。
問55 当初策定した社会福祉充実計画(実施期間:平成29年度~平成33年度末までの5年 間)について、平成32年度に変更を行った場合、当該計画の実施期間は、変更年度である 平成32年度から平成36年度末までの計画に延長されるという理解でよいか。
(答)
1.社会福祉充実計画の実施期間については、変更の有無やその時期にかかわらず、原則として、 当初策定した計画の実施期間の満了の日までが有効となるものであり、変更によって当然に実施 期間が延長されるものではない。
2.ただし、社会福祉充実計画の実施期間は最大10年間としていることから、合理的な理由がある 場合には、当初策定年度(平成29年度)から10年間(平成38年度まで)の範囲内で、計画の終 了時期の変更を行うことは可能である。
問56 当初策定した社会福祉充実計画において、単身高齢者の見守りを行う事業の実施が予 定されていたところ、計画実施期間の途中で、建物の建替を行う事業へと、計画の内容が抜 本的に変更されるような場合、変更申請により対応してよいか。
(答)
1.当初策定した計画の内容を抜本的に見直すような場合、計画の変更ではなく、一旦計画を終了 し、改めて新規計画を策定することが適当である。
問57 社会福祉充実計画の変更に当たって、承認申請事項と届出事項とが混在する場合、そ れぞれ別々の書類を提出させるべきか。【事務処理基準10関係】
(答)
1.変更後の社会福祉充実計画において、文末に()書を付すなど、承認申請事項と届出事項が明 確に判別できるようになっていれば、これらを一体的に取り扱うことも差し支えない。
2.この場合、事務処理基準別紙5及び別紙6の様式例にかかわらず、次の様式例を参考とするこ と。
(文書番号) 平成○年○月○日
○○○都道府県知事 又は 殿
○○○市市長
(申請者) 社会福祉法人 ○○○ 理事長 ○○ ○○
承認社会福祉充実計画の変更に係る承認申請及び届出について
平成○○年○月○日付け(文書番号)により、貴庁より承認を受けた社会福祉充実計画に ついて、別添のとおり変更を行うこととしたので、社会福祉法第55条の3第1項の規定に基づ き、貴庁の承認を申請するとともに、同法同条第2項の規定に基づき、貴庁に届出を行う。
(添付資料)
・ 変更後の平成○年度~平成○年度社会福祉法人○○○社会福祉充実計画
(注)変更 点を赤字とする、新旧対 照表を添 付するなど、 変更点を明 示するとともに、承認 申請事項と届出事項 が 容易に判別できるよ う、 変更箇所の文末に「( 承 認申請事項)」 又は「(届出事項)」を付すこと。
・ 社会福祉充実計画の変更に係る評議員会の議事録(写)
・ 公認会計士・税理士等による手続実施結果報告書(写)
・ 社会福祉充実残額の算定根拠
・ その他社会福祉充実計画の記載内容の参考となる資料